99.9%と90%の違い。(品質と量産と利益と個人)

就職(期間工)して3ヶ月目であるので
少し働いたこと(同じ職種で企業経営から工員としての変化)
で感じたことを羅列しておく。(まとめはまたの機会)

自分が経営していた時(自営で仕入れ生産販売経理までずべてこなしていた。)
は、
価格と製品の品質と量による利益バランスを考えて
ある程度のB品の発生は容認していた。(それでも機械が古くまた外注もあったので
B品の比率は他の工場より数%高かった。)
B品も処理を早くすることで収入の一部として、総トータルにて経費や利益を考えていた。

これは、どちらかというとアメリカ的な生産の考え方
例えば
マックの包み紙を生産する工場(アメリカ)の場合
100枚の注文に105枚作り梱包する。
100枚の中に不良品が出ても5枚内ならそれで取引完了。
納期と価格は100枚ということ。

これが日本の場合
100枚の注文に収めるのは100枚。
不良品は検品を厳重にして0を目指す。
不良品が出たら、1枚でも工場から店に届ける。
納期と価格は100枚ということ。

日本の製造現場では、99.9999%いや100%を目指す努力をしている。
コスト削減でも
B品の発生率を減らし、ミスを減らし完成品率を上げる方向である。

アメリカでは、90%を維持する方向での努力だと思う。
常にB品とか、ミスはあると想定し
その中でコスト削減を目指している。

これは、どちらが正しいというのでもないと思う。
価格と利益と生産量のバランスを考えての選択すべきものだと思う。
それに
従業員の生活も近年では関わるべきだと思う。
上記の例の場合
不良品発生時に1枚でも従業員が時間外に店に届けていたら
彼の生活も犠牲にしていると思う。(そこを日本はサービスとか日本的営業
対応だと考えている企業が多い。)

新しい職場では、日本的製造現場なのでB品率を減らす努力を常にしている。
そこは、自分の今までの対応と違うので
ホント、悩み対応力不足に疲れているが、従業員としてはそれに対応して
いかないといけないと考えている。
また
インフレ的な経済傾向が強くなると日本的対応が正しい選択になる可能性が高い。
(欠品やミスを減らすことによる技術向上による製品力強化)
デフレ的な経済傾向では
アメリカ的な対応のほうが総じて利益確保できると今は思っている。
これらについては
もう少し考察が必要だけどね。
上記なようなことを連休、愛犬ラブの埋葬前に考えていた。

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