地方に生きる若者たち(インタビューからみえてくる仕事・結婚・暮らしの未来)を読む。(2)

地方の貧困と若者に絡んでくる一番は、実は
「親の人生(金)に組み込まれる。」ことだと思う。
そして
そこに
少子高齢化の顕著な現象として
「少子化により、同級生間の上下関係(ボスとか使い走り)や友人間が
幼少期に固定され、それが社会人になるまで続く。(または、社会人に
なっても続く。)」
ことによる
がんじがらめに絡み取られ身動きできない状態である者が多いということ。

1,正月に甥と食事した時に
「奨学金いつまで返済しないといけない?。」
「月15,000円位を35歳までかな。でもこれ位は普通だよ。
大学出る時に数百万の借金背負っている同級生が殆どだよ。」


(車なんて買えないよねぇ。携帯と奨学金の返済で、手持ちの自由に
使える金額など僅かになるなぁ。)

2,我が地域の小学校の今年度の入学者数が40名足らずだと聞いて
改めて驚いた。
それじゃ。2クラス編成など出来ず、1クラスで中学卒業まで
入学した時の同級生間の力関係や出来不出来が認識されたまま続くことに
なる。(クラス編成が2クラスになると、シャッフルすることによって
それが緩和される。)
だから、それが嫌な同級生は、中学から他の中学へ行くと甥が言っていた。
(甥の地域では、同級生は15名程度だったらしい。)

3,1の奨学金を利用して進学する者が増えたのは、親の世代が
地方では工場の撤退や景気の低迷により、低年収になり生活で手一杯と
なったのも一因。
そして、同居している若者も少子化で一人っ子や二人兄弟が多い。
必然的に親の低年収化を家族(世帯)年収で支えるという状態へ
変化している。

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