地方都市(10万人程度)近郊に住む。(部落費とか伝統文化保存費など)

今年も部落費(地区会費)と文化伝統保存費(祭り等祭礼)の納付日だったので
令和4年度分を収めて来た。
毎年、3月の第一日曜日に部落集会所にて徴収等行っている。
 
わてが、家業を清算した時に不動産(工場土地や家屋、工場)を売却して
市内へ移ることなども検討したが、この地に住み続けることを選択した理由
のひとつが、この地区が地方都市近郊の部落(地区)としては
運営が上手くいっていることも理由だった。
 
では、今年度の費用を記載しておく。
運営費1,728円
戸数割3,000円
土木費216円
水路使用料2,000円
合計=6,940円
(これは、我が家の出入り口に水路が通っていて、そこにコンクリートで
短い蓋(通路)を設けているから、車(4t車程度)幅の箇所と鉄板で車(普通車)
が出入り出来る2箇所)
他にも名目は、水田管理とか水利利用料とか数項目ある。
ここから仕役(春と秋に水路掃除及び草刈りに半日程度出る場合は、労賃として
1回2,000円(去年までは1,000円)支給される。
出ない場合は、支給なし。
で差し引き=2,940円の支払い。
(土地=住宅地登録の330坪程度。家と工場あり。)
これに
伝統文化保存費として
3,000円
合計5,940円の支払い(年間)
 
宗教関係者とか他地域から越してきた家では、支払い拒否とかしている
人もいるが、まっ。ここで生まれ育ったのだし、近隣住民との関係とか
考えると支払いしておくべき費用だと思う。
 
これに小組合(部落を分割しての昔からある集落単位)の
年間費用が、我が小組合では、3,000円か4,000円(年間)
これは、ゴミ集積所費用とか小組合の場所にある集会所(部落の
大きな建物とは別)の運営費用や赤十字や社会保険協議会への寄付や
小組合内にある観音堂の管理費用(わてが小さい時には、観音堂を
守る人が近所に住んでいて(高齢婦人)その人が亡くなった後
財産と土地を寄付し新たに建設した観音堂(小さなキッチンやトイレなども
あり、災害時の避難場所としても利用可能)
これも十数戸参加している。
(赤十字の寄付は、不明瞭会計が昨年末発覚したので、小組合での
集金は、今年度から辞める予定。)
 
この小組合費用も年間費用レベルで他地域や部落の他の小組合と
比べると格段に安価。
(親父達の世代から、冠婚葬祭は個人対応(各家)に変更したのが
大きな理由。また小組合での集まり(飲食を伴う。)も我が小組合は
引っ越してきた家が増えた時点で辞めた。)
 
よほどの限界集落に引っ越さない限り
これらの地域負担金は、結構大きな負担になる。
特に、祭りの盛んな地域になると神輿の新調(神輿を壊す祭りの
地域や豪華絢爛な神輿や山車をつくる地域もある。)
等で、年間数万円単位や数年(十数年)に一度の寄付をつのる
場合も多い。
また、ゴミ集積所利用を部落や小組合に加入しないと断られる
田舎も未だ多く存在する。
(その場合は、市町村の集積所へ個人で運搬しないといけない。)
また
小組合や部落に加入時に加入金として数万から十数万徴収地域もある。
 
では、どうしてこんなに安価なレベルかというと
1,部落の大きな池を埋め立て(田畑の減少と土手の崩壊の危険も
あり、池の水を利用する(農業)ことの減少によって
その跡地を墓所として区割りし、販売していること。
市内からや近隣工場への転勤者でこの地に退職後も住む人などが
購入。(一時期、高齢者層の増加で墓地不足も発生していた。)
ひとつの墓地を売ると数十万 のお金が部落に特別収益加算される。
 
2,部落の農業従事者(家)が農業団体(株式会社)を県内では
さきがけ的に設立し、補助金や田畑の一括管理等で運営が農業団体として
は、利益を出すレベルで継続運営出来ている点。
 
3,この地は、造船業が盛んで(特に国内トップの今治造船の
本拠地である。(主力工場は他の市へ移ってはいるが)
国内の造船業会社が閉鎖や廃業時に下請け業者も含めて
転入者が一定いる。
 (これによって、構成年齢が地方の近郊としてはまだ若いレベル
(それでも平均したら60歳レベルになると思う。)で維持されている。
 
田舎や地方移住を検討している人は、
こういう点まで考慮して移住等を考えたほうがいいと思う。
一応、参考程度に我が家の地方の地域負担金を書いておいた。)
 

コメント