日本の車上生活者とアメリカの車上生活者の共通と違い。(「映画ノマドランド」)

 原作のノンフェクションの中には映画での主人公
と相通じる登場人物(女性)はいるが、同人物では無い。



参照 当ブログ記事(2018年12月ブログ投稿)


わては、何者か?。と誰かに問われたら
「バックパッカー」と職業(タオル製造に40年近く携わってはいるが)よりも
答えると思う。(13歳からのバックパッカーだからね。)

そして、それは少しだけだけど、ヒッピー文化(60年代から)に触れたことの影響も
ある。(現在の社会生活の食やライフスタイルやエコ等衣食住遊に与えた影響は大きい。)
だから、コミュティとか、旅(人)そして人生での家について長年
追いかけている。
貧富の差(二極化)が目立ちだした日本でも車上生活者が増え、そして亡くなっている
感をルポや報道で見るようになった。

日本の車上生活者とアメリカの車上生活者の違いは

1,アメリカでは、殆どが白人なのである。(車上生活者の大部分)
(これは、他民族では、キャンプ地(モーターホーム専用)以外では住民に
即通報され、拘束ー逮捕となる率が高い。)白人の場合は、現状のアメリカでは
保護色的に地域に隠れ住むことが可能。
2,モーターホームと大規模イベント(全米で毎週とか毎月、数万人規模の集会や
催しがある。現在は、コロナで車上生活者の稼ぎ場所が無くなっていると思う。)
そして季節需要(クリスマスや感謝祭等でAmazonや大規模通販倉庫での一時的な
大規模季節労働者の求人)という車上生活を営める歴史や背景あり。
3,ガソリン価格の安さと車検制度が無い。道路の幅が広い等。車上生活の固定費
部分が安価で維持できる。
4,モーターホームキャンプ地等でのコミュティの形成が可能。
(退職者などが、温暖な地でモーターホームで定住していたりする。)

他方日本では
1,軽四や中古車へ家財を積み込み(住居レベルの改装してない場合も多い。)
2,車への電源や上下水の接続無理。
3,ガソリン価格高い。車検制度あり。車内環境悪し(温度差や季節による高温や
低温の影響、外部からの音や光の侵入等)
4,移動距離がほぼ無い定住型が多い。(あっても決まった場所を循環的に移動)
5,車上生活者間の連携や連帯は無理。(弱者生活支援団体も実態把握が難しい。)
6,3の理由で、数年単位でみると車が定位置で廃車同然になり、居住者も体力や
気力を失い病死や孤独死に至る場合が多い。(または、生活保護や入院処置になる。)

車上生活や軽キャパーがYou Tubeなどで発信されているが
一部(きちんと整備された大型キャンピングカー居住(トラベルライターや比較的
自由な職を確保している人)者を除き
殆どの人が数ヶ月から1年程度で車上生活を辞めている。
(または、YouTuberでは一部定住へ移行したり、一時的に居住地を定め住んでいる。)
これは
バックパッカーから言わせると
当然なことで
旅に暮らしたり、自然環境に近い(車など鉄板1枚隔てた外界)場所での
生活は、体力勝負なところが大きい。
(特に日本は高温多湿そして四季という季節変動、災害も多い。)
そして
200万住宅ブログを長く考察してきたわて
から言うと
人間が必要とする居住スペース(空間)は、案外大きい。
軽四車内や中古車(普通)車内サイズは、狭すぎる。
タイニーハウス(アメリカのトレーラーハウス)程度の広さは
精神的な安定。就寝時の水平や安定、音や温度差の影響を防ぐ。
等の為に必要。
(日本の建築法基準外の10平米以下の小屋でも狭いと思うよ。
暮らせるけど、精神的な安定が保てなく可能性が高くなる。)

所得格差で二極化する資本主義社会だけど
その一方の一極である貧困層は
日本でも増え、居住に関しても車上生活者が増えたりする現実を
見ると、崖ぷちまで追い詰められている感を抱く。

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