「エクサバイト」 読感。(知の欲求と人口)前ブログからの転記

どうやら、わてが読んでいた頃よりも想像絶する程のデータ量に
なっています。
当時は、エクサバイト級だったのに今やゼタバイト級で
蓄積されていっています。

人口減の日本ですが、蓄積されている情報量や古い道具や家電、家(建材)
車など結構世界有数の資源大国だと思っています。
これを活かす。またこれを再生したり、原材料とすることで
新しい産業や素材や流通をつくる。という方向もあると思っています。

地方自治も市町村は、もう解体して
住民が職業とは別に出来ることをする。(それに対応する費用や賃金を支給)
という方向にすると地方財政もコンパクトになると思っています。
(兼業という考え方です。)
介護なども専門家の指導で家で親を見ている人が複数組んで
グループホーム的な運営をしてみるとかヘルプ部隊をつくるとかね。
それには、企業も有給休暇や介護休暇や半日有給とか柔軟に労働環境を
変えていかないといけないとも思います。
(複数の人が組んで、1人分の仕事をするとかね。)

現在、読書中の「ティール組織 ― マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現」
を読みながら思ったしだいです。

転記
このように、個人・企業が産み出すデジタルデータは年々増加していきます。世界でも最大手のストレージ開発企業である米EMCコーポレーションでは、IDCと共同調査の結果、地球上で生成されるデジタルデータの年間生成量が2013年は4.4ZBであったのに対し、2020年には10倍の44ZBに達すると予測しています。

ITに詳しい方ならMB(メガバイト)やGB(ギガバイト)という単位は既におなじみでしょうが、さすがにZB(ゼタバイト)は初耳という方も多いでしょう。PC用のハードディスクではTB(テラバイト)という表記が比較的身近ですが、そのTBの1,000倍がPB(ペタバイト)。さらにその1,000倍がEB(エクサバイト)、その1,000倍がようやくZB。つまり、44ZBとは44兆GB。実に途方もない数値なのです。

(参照
2020年における全世界のデジタルデータ量は? )


以下
旧ライブドアブログ「200万円で家をつくろうと思った。」より

「エクサバイト」 読感。(知の欲求と人口)

服部真澄著作の「エクサバイト」
発行 角川書店平成20年1月31日初版
を読破したので、その感想と気になったポイントを
記録しておきたい。

エクサバイト=100万テラバイト=10億ギガバイト

テラバイトも最近、個人で扱うようになってきている。
もう20Mバイトなんて、いう過去のハードディスクを
数十万で買ったわては、どこ?。(笑
という世界である。

以前、このブログでも書いたけど
これだけの容量を安価に扱うことが出来るようになると
一生を記録するということも実用可能な世の中なのだなぁ。
その
生涯全記録という時代(初期)をモチーフに
記録とは?。フェイクと真実とは?。プライバシーとは?。
という問題と共に
記録したものをどう使うか?。
(観る時間も記録した時間と同等だから、スキップとか
ラベルとか検索とかの進歩と可能性)
を題材に書かれた小説です。

1、カルフォルニア大学の調査では
人類誕生から紀元2千年までの人類の残した記録データーは、
12エクサバイト

2、デジタルメディアの普及で2千年の終わりから各自の情報データー
ストック量の飛躍的(爆発的)増加=毎年1万エクサバイトのデーター量が
蓄積されている。(やっと画像(動画)も個人レベルで蓄積が始まった今
このデーターストック量は、急激に増加するだろう?。)

3、フェイクとそのもととの違い
歴史は、往々にその時代の政権(王朝)の意図するように
歪められ、それが数十年もたつと歪められた歴史が本流となったりしている。
(現在のチベット問題とかもそう。そして、南京大虐殺にしてもそう。
で、またそれを未来から見ると諸所混在で、おのおの都合の良い説(歴史)を
選択し、それを元に発言したりする。
で、一応現在は民主主義の時代(日本)だから
その発言達の一定の妥当点を探るのに膨大な時間とコストを
かけたりしている。
真実とは、なんぞや?。

4、下記は主人公が言っていた言葉で印象が残ったので抜粋(要約)
「平安時代の人口は、全国あわせても700万人いかなかった。
それだって、皆がすごく不幸だったわけでもないだろう。
江戸時代になって、ようやく三千万人台になった。それでも今の三分の一以下。
現代でもノルウェーなんて日本とほぼ同じくらいの面積で、500万人弱の人口だ。」

政治家達は、金がないと国が維持できないと思っている。
それは、思考回路が凝り固まっているからだ。ちょいと視点を変えれば、コストは削減できる(国の維持コスト)
たとえば
花のお江戸は、百万人都市だったけど、お上の警察メンバーは、なんとたった
24人だぜ。今の警察庁は、4万5千人を超えている。」
「それを自治組織が補っていた。お裁きだって、まずは話し合い。調停、和議の世界さ。法曹もかたなしさ。
町の整備にも自治組織がお金を出していた。この伝でいくと官僚組織なんて、とてつもなく減るさ。
ちょっと時代をさかのぼるだけで、応用できる方法はいくらでもあるんだよ。」
(補足、岡っ引きの親分なんかも、ほとんど副業でして、本業は人入れ家業(人材派遣)ですな。
それに奥さんが飲み屋経営してたり、髪結いだったりね。子分も普段は魚屋だったりするんですな。)

わて的にもこの主人公の考えはいたく同感する点でありやす。
高齢化する地方なら、ほとんど地域住民メンバーの変動が少ない。それを利用して
自治組織に警護&介護&道役(土木維持管理)を委託するとかね。
地方中核都市でも図書館や緑地管理などはNPOとか自治委託で十分やろ。
体育館も利用団体の協議会でもつくって運営すればいい。
若い地域の担い手に議員報酬の数分の一でも年間補助給与みたいに
出せばいいんじゃない?。それと郵便局の委託報酬をあわせれば
若い世帯でも数世帯くらいは、高齢化過疎地域でも抱えられるんじゃないかなぁ。
(ニートなども移住してもらってさ。)
ただ
その土台となる道徳とか相互扶助の考えがもう日本に続いてきていたのを
断ち切ったからねぇ。
特に団塊の世代やチルドレンは、もうクレーマー化している人も多くて
(だから、地方の病院(特に公立)は、何件も訴訟をかかえているんだよ。
だから、医者も永く居るという状態じゃなくなっている。それが、地方医療崩壊の
一因でもあるとわては思うね。)

結局、教育がしっかりしてないとだめだなぁ。という結論(笑

けっこう、面白く読んだ小説でした。(この作者は、古民家を移築した経過を書いた本も
出している。このブログで過去紹介しました。)

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