先の保険会社の話に類する「KADOKAWA・DWANGO川上会長インタビュー」を読む。

段々、200万住宅的Blogから離れている感もあるが(笑
中年男の再就職日記や社会システムに吠える。(まっ。我が身を
顧みず吠えるというのは、老化の証だけどね。)的になっているが
しばし、勘弁を。

で、世界は、どんどん格差が開いていっているのだけど
(まだ、日本は、いい国)
それよりも集中することによる弊害というのある。

中間業者を省くことにより利益を確保する。というのはひとつの
商売手段である。
製造直販。Amazon。Apple。
楽天とかアリババは、中間販売業者というよりも金融会社と言ったほうが
いいと思う。(AmazonもAppleもその分野を伸ばす方向がある。)

日本でも徐々に問屋的(中間商社)業者が減っている。大手商社は
直接的に流通や小売を抑えて来ている。当然川上の資源とか製造も資本参加している。

日本は、欧米と較べて、問屋という業態が永く残っているのだが
それも
最近の動向を見ると直販やネットショップに押されて消えまたは、減少している。

Amazonのクリエーターの直接売買(Kindle)の功罪が
徐々にわかってきた。

明るい部分だけを割りとネット社会は取り上げるし、確かに個人レベルで力が
ある者は、少ない資本で始められるという利点もある。

が、今のコンテンツの安価さや宣伝(広告で補う)そして
リアル以上にトップが収益の大部分を掻っ攫って行く傾向を見るに
先の保険会社の構造みたいに
なんとか
三方一両得となる手段はないものか?。と思う。
川上会長へのインタビューで現状の把握と問題点がはっきりとわかった。

解決策はなかなか難しいなぁ。というのが感想である。

参照転記
“――一方で、プラットフォームを持っているアップルやグーグルが力を持っていて、クリエーターが儲からないという構図もあるのでは。

 仕組みができる前はみんな儲かるんだけど、アップストアにしても、ああいうのができた瞬間にアプリが儲からなくなるんですよ。どんどん競争させられると。

 ――どういう形が一番、クリエーターにとっていいんでしょう。
 それはね、クリエーターが儲かるようなプラットフォームを作るしかないんですよ。結局、プラットフォームを作る人たちの考えをいうと、自分のところのコンテンツが増えると、自分のプラットフォームが普及しやすくなったり、もしくはハードウェアが売れたりする。宣伝材料なんですよ。宣伝材料は、安い方がいいわけで、クリエーターが儲かるよりもプラットフォームを利用して、お客さんの財布の負担が軽い方を選ぶ。

 そうするとプラットフォームの設計はコンテンツを作っている人が儲からない設計にしてしまう。これはプラットフォームの特徴ですよね。そういうことをしないで、クリエーターが儲かるようなプラットフォームを考えればいいんですけど、それをわざわざ作るインセンティブが普通はない。

 例外があって、プラットフォームがコンテンツを作っている場合。プラットフォームがコンテンツを作る場合、ソフトでむしろ儲けたい。要するに任天堂ですよね。あんなに任天堂がとにかく儲けると言われていたけど、みんな従った。なぜかというと任天堂のプラットフォームだと儲かるからですよ。任天堂自身がソフトでビジネスをしているからソフトの値段を下げない。むしろ上げようとする。そうすると結果的に儲かる。

 ところがグーグルにせよ、アップルにせよ、自分たちはソフトをやらない。アプリを無料で開放して自分たちはプラットフォームに徹するという。それはコンテンツを安くするということ。買いたたきます。それが一番iOSの、アイフォン、マックの販売促進のためにはプラスなので、だから僕たちは(ソフトの販売を)やりませんというのが彼らのスタンス。だからプラットフォームがソフトをやらないのは、なんとなく問屋が小売業をやらないのと同じで、なんかすごくフェアな感じするじゃないですか。でも全然それはフェアじゃなくて、それはクリエイターが儲からない構造を作っちゃうんですよ。利害が共通しないと、コンテンツを流通させる側がいじめる側になっちゃうんです。結果的に。

参照サイト
川上量生会長「グーグルやアップルはコンテンツ買い叩く」 中編

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