2017年9月29日金曜日

詐欺師と金融屋(オヤジの倒産劇)

もう、オヤジも亡くなったので書いてBlogに置いてもいいと思った。(笑

オヤジが不渡手形を出した時
銀行は融資するから不渡りだけは止めとけと言われた。
(信用度はオヤジは高かったし、預金もそれなりにあった。)

その頃には、詐欺師とも融通手形を切るという関係が生じていて
オヤジは、商売関係の決済は、現金(預金を数ヶ月前に大きな金額解約)
決済し、不渡手形を出すという決断をした。
商売でも手形を切っていたので、手形の買い取りを銀行取引停止後
手元現金にて支払いは完了した。半年程度待ってもらった相手もある。
融通手形の一部は、暴さんが当時は債権回収を主な業務としていたので
家まで取り立てに来た。
それもオヤジは、交渉して額面の何割かですべて回収した。
(そのお陰で、商売の売り先も仕入先も継続取引してくれた。)
当時は、まだインフレ時代で需要が大きかったので売り先も
仕入先確保の為に継続という判断だった。


資金繰りは綱渡りだった。
売上の大半の受取手形は、同業者の手形割引枠(口座)を使わせてもらい
割引。資金繰りの不足面は、街の金貸し(当時の金利年利24%だった。
これでも良心的な金利だったんだよ。我が地方の2大街金のひとつから
借りていた。)から借り、私が20歳までは
ほぼ、上記のやり方で銀行取引出来ない中で金利だけを払い回していた。
売上は受取手形。支払いは現金。という資金回転を考えると
ホント、綱渡りでした。
ただ
仕事は、フル稼働するくらいあったのが幸いだった。
朝4時から夜の2時まで父と母が交代し(従業員も数名いた。)機械を
動かしていた。(ほぼ24時間稼働という時期もあった。)

高校卒業後、就職していた私の給与でその当時は、生活費を賄っていた。
会社での利益とオヤジや母親の給与分は
ほぼ全て街金の利息だけに消えていった。
(元金は減らなかった。年利24%利息はそりゃ減らないわ。
なお、当時の利息制限法内の利率である。以前、過去の当時の決算書類を
見たら年間1千万から2千万の間で支払利息割引料が計上されていたわ。)

私が20歳頃に、銀行の知り合いから再度口座開くことを
打診された。(当時は、銀行も相互銀行もあって数が多く顧客獲得
競争もあったので打診されるという幸運もあった。
一応、銀行取引停止されても3年後からは口座再開出来るんですけど
ほぼ同じ会社だったら可能性は低い。)

ただ、保証人に親戚縁者は誰もなってくれない。
母親と私、そしてなんと、街金の従業員の方(この人も親の倒産で
中卒後、街金で働くという人生の背景があって、オヤジの信用と取引先の
安定度や仕入先での評判。4年間の貸借返済状況から保証人になってくれた。
まっ。こういう事も人生あるんだね。)

で、そこから再度銀行取引再開し、街金の元金も銀行融資にて返済し
銀行融資の返済へと変化していった。
(これも幸運だったんだけど、当時は不動産価値が高かって
土地、工場、建物を担保に入れたら(街金の抵当を抜いて)元金の全額では
無かったが、ほぼ8−9割近くの元金充当金額が融資を受けられた。
今なら、無理。地方の不動産価値など数分の一になっているし
担保価値重視+保証人というやり方での地方銀行融資姿勢も変化している。)

ちなみに街金の社長が後日
私に告げた言葉は結構記憶に残っている。
「ウチから借りて会社立て直し出来たんわ。あんたトコ(所)だけや。」

それまでに
詐欺師に渡った手形の取り立てに暴さん(全国系のやxx)
が何度か家に来たり(当時は、暴力団対策法施行前)
額面の何割かで話は決着。
また、一時株式市場を賑わせていた「ニッシン」グループの
社長が手形回収に来たこともある。
(愛媛の松山の街金が大きくなった。が、今は兵どもも夢の後ですね。)

そして
親父が騙された詐欺師の話
彼は、全国的にも有名(になった。)で
1,自分の従業員にダイナマイト時限爆弾で殺されそうになる。(従業員は
元警官だった。)捜査過程で、恨みがあるだろうと親父の元に刑事が訪問。
刑事が、騙された人が多くて、目星がつかない。と愚痴る。
(が、経済詐欺師で頭の切れる人物なので当時は逮捕歴などなかった。)
2,その後、詐欺師が関与した誘拐事件(大阪)が新聞一面を飾る。
3,暴力団や東北の漁協まで詐欺師は騙し、暴さんと警察双方から追われる。
4,職務質問時に頸動脈を自分で切り自殺。

まっ。当時の新聞を探るとホント、親父あんた人見る目が全然無いよ。
と言いたくもなるわ。
ただ、この詐欺師に親父の親戚縁者が関わっていたのが、関係が繋がる
きっかけだったらしい。(そして、オヤジと幼馴染)


この倒産劇で学んだのは
詐欺とかはターゲットを絞ったらほぼ騙せるんですね。
一時期、詐欺の手口を色々本で読んだり、ネットで知った人に会うという
行動の中でキャバクラ嬢(キャバクラ創世記時代)とかヒモ(男)さんに
ヒモになる手段とか聞いたり(嘘の付き方とかね。)今ならオレオレ詐欺師にも
話を聞きたいなぁ。笑)、色々調べた結果
騙されることは、誰でもある。騙される人がダメということはない。というのが
私の結論です。
最後は、詐欺師の言葉が大嘘とわかっていても信用しようとするんですよ。
僅かな可能性に甘い言葉に自分を納得させるという心理が働く。

人生、騙されることがなかったら結構平穏に暮らせた人は多いと思う。

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